●家計簿
大学生のころに、いまはもう亡くなった東京の祖母が毎年決まって送ってくれていた婦人の友社の『わたしの経済ノート』が、一冊だけ使わずに残っていました。
以前つけていた家計簿が終わってから、新しいのを買いそこなったまま時間が経っていたのでしたが、4月からの一年間これを使うことにしました。帯に「独身時代の経済管理帳」と書いてあるけれど・・・。
結婚してからの家計簿は、せいぜい「食費:山田屋スーパー(牛乳卵肉野菜その他)2,100円」程度にしかつけていなかった。2桁以下は切り上げたり切り捨てたり気分しだい。今度のノートには買った食材も全部書き込んでいます。これでだいたいどんな食生活をしているかがわかる。たいしたもん食ってないなとか、4月なのにキノコばっかり、とか。
学生のころは冷凍食品とかインスタント食品けっこう買っていた。特売の時にはミックスベジタブルや冷凍ピラフを買い込んだし、袋麺とかカップスープとか缶詰とかも安いとまとめ買いせずにいられなかった。そういうのを安くたくさん買った時は勝ちほこった気分になった。そのころは毎日まともに料理してたわけじゃなかったから日持ちする食材がありがたかった。冷蔵室と冷凍室は大きさのバランスが逆であるべきと思っていた。あと温度はいいから湿度をコントロールする乾物室がついていればなお良しと思っていた(コレ、どう?一人暮らし向け冷蔵庫としてヒットしない?)。あーなつかしいな、いろいろ思い出した。今じゃ『冷凍食品全品半額!』でも素通りだ。
見返しに一筆箋がクリップで留めてあります。
麦ちゃん
新しい住みかになれましたか?
お風呂屋さんは近くに有りますかね
充分気を付けて躰を大切にお励み下さい
ノートの一番うしろ(みひらきの中)におとし玉を入れて
有ります お楽しみにお使い下さいね
おばあちゃんより
おとし玉はもう挟まってはいませんでしたが、毎日家計簿をつけるたびにこれを見ています。なんだか丁寧に家計と向きあおうという気持ちになるです。
Comments
ひたすらまっすぐな愛情を感じます。
言葉が玉のようにキラキラしてる。
ジワっときました…うるり。
いいなぁ、こういう手紙って。
宝物ですねぇ…。
Posted by マヤ at 2010/04/19 11:33 PM
私の役立たず家計簿『かいぐり日記』、無駄遣いが一目でわかりますが、後悔しても反省がなく...トホホ
Posted by きのこ at 2010/04/22 12:33 PM
楽しく暮らしている様子、時々覗かせてもらっています。
見るたびに桔茶君がドシドシ大きくなっていて吃驚です。
おばあちゃんの字...懐かしくて懐かしくて...。
昔送った家計簿が孫や曾孫の暮らしに役立って、おばあちゃんきっときっと、喜んでいる事でしょう。
大事に取っておいてくれてありがとう。
GWはまだ赤ちゃん連れで軽井沢は無理かしら。
早く本物の桔茶君にご対面したいです。
Posted by りさ at 2010/04/23 03:52 PM
ほんと宝物かもー。このメッセージだけでずいぶん気持ちがたくさん動いたし(前向きな感じで^-^)、いろんなことも思い出して楽しいかったよ〜。
手紙は残しておくときりがないけど、こうやってふと出てきたりすると宝箱を開けたみたいな感じ!とてもイイものですよね☆☆☆
☆きのこさん
「あー今月もようけ使ったなあ。でもまあアレがあったからしゃあないか」と言った次の月「あれー先月よりも多いなあ、なんでー?」の繰り返しだったりします。家計ってしぼる時は相当意識しないと結果に出ないんですよね・・・
☆りさちゃん
時々見にきてくれてありがとうございます♪♪ドシドシ大きくなっていますよ〜
この家計簿、96年のお正月に送ってくれたものでした。92年から4年弱暮らした最初のアパートはお風呂がなくて銭湯に通っていたのだけど、95年の年末に引越した先にはやたらと小さいながら浴槽がありました。
おばあちゃんはきっとわたしの事だからまた銭湯通いかと思ってこのメッセージをくれたんだろうなあ。「新しい住まいになれましたか」って、気遣ってくれて...。
今使ってみても、とても使いやすい家計簿です。単身者向けだけど十分みたい。さっすがおばあちゃん!
GWは渋滞など車の移動が厳しそうなので、初帰省はその後になりそうです。はやくみんなに会えるといいなあ。
Posted by 麦 at 2010/04/24 08:08 PM