麦ノ助 n o t e s

●6月23日（水）
ぼくの遊び場にはどうぶつ絵本がいつもおいてあって、ぼくはそれをながめるのがとても好きです。時々本物の猫もやってくるので観察します。観察されているとも言うってさ。サファリパークってこんな感じかな。いつか行こうねって母ちゃんが言ってたけど。佐久のおじいちゃんとおばあちゃんが、見たこともないようなカラフルで音の鳴るおもちゃをぼくに送ってくれた。なんてゴージャスなんだ。ぼくはあたまがクラクラした。そしておそるおそるさわってみた。


●6月25日（金）
ぼくはいろんな声を出す練習をしているんだけど、このごろは金切り声を追究している。超ハイトーンボイスの可能性をさぐるべくいろいろ試していると、最初はすごいねえと言っていた母ちゃんが、だんだんあきれ顔になって、しまいに聞こえないフリをするようになったんだ。ダメだったかな。

●6月26日（土）
例のゴージャスなジムだけど、あちこち引っ張ってみたり叩いたり蹴ったりしているうちに、ぼくにもコツがわかってきた。うまく音が出せると母ちゃんがほめてくれる。

●6月28日（月）
昨日はすごく暑くて湿度も高くて機嫌の悪い一日だったんだけど、今日はユキちゃんが会いにきてくれてハッピーだ。ユキちゃんに抱っこされると、ぼくついついおっぱいをもらえるんじゃないかって気がしちゃうんだよね。でもぼくはたぶん失礼なことはしてないと思う。衝動を抑えるのは大切なことなんだ。


●6月30日（水）
靴下を買いに行く。ぼくは足をゴシゴシしてシーツにこするから、くるぶしのところがズルムケになっちゃうんだ。だから靴下を履かされることになったんだよ。「やれ打つな蠅が手をする足をする」母ちゃんが言った。ぼくがハエみたいってこと？

●7月1日（木）
毎日うつぶせトレーニングに励んでいるぼくですが、じわじわと移動もできるようになってきた。そうして疲れたらそのまま寝ちゃうんだ。天井を見て寝るより今はこっちの方が気に入ってる。それからぼくはマグで麦茶を飲むのも気に入ってる。ちょっぴり大人になった気分だ。それからぼくはいろんなものの味を確認するのもだいすきだ。母ちゃんもお料理の時は味を確認した方がいいとおもう。


●7月4日（日）
夕方から母ちゃんはバンドに行って、ぼくは父ちゃんと留守番をした。父ちゃんはお仕事を早く切り上げて帰ってきてくれたんだ。おなかが空いたら久しぶりにミルクを作ってもらえるはずだったけど、うっかり麦茶で満腹になってしまった。ぼくは、母ちゃんはぼくのことが心配ですっ飛んで帰ってくるに違いないって思ってたけど、実際にはスーパーで寄り道してきたんだ。なあんだ。母ちゃんは、ぼくがおっぱいじゃなきゃヤダってごねてるんじゃないかって思ってたみたいだけど、ぼくは至って平気だった。だからおあいこだ。5時間も離れていたのは初めてだったけど、お互い大丈夫でよかったね。

●7月6日（火）
ついにぼくの帽子が完成した！じゃあさ、さっそくサファリパークに行く？