<< 長い一週間 | ・Home・ | 友達100人できるかな >>

2011.03.18 Friday

それとは別の一週間

のぼれ〜のぼれ〜
逆走禁止!

大災害の始まりの地震の日から一週間が経ちました。相変わらず、我が家の周辺はとても平穏です。スーパーには品物がたくさん並んでいるし、ガソリンスタンドでは値段こそ高いけれど並ばずに給油ができ、電気も電車も水もまったく問題ない。毎日ご飯を食べ、息子の幼児食に頭をなやませ、洗濯機を回しては洗濯物を干して取り込んでたたみ、子供を公園に連れて行き遊ばせます。公園では他のママさんたちと、今日は寒いねー、鼻水たれてるで、今日はあったかくてよかったねー、あらお昼ご飯まだなん、なんて他愛もない会話をします。やりたいことはいろいろあるがなかなか手が回らないのも今までどおりで、一週間前までと、息子が成長していることをのぞけば、なにも変わらない毎日です。でも、なんだか景色が違って見えるんだなー。今日の青空も、昨日の小雪も、散らかった部屋も、あったかいストーブも、家族3人川の字の寝床も、息子のお茶目に大笑いしても、どことなくリアリティが希薄というか。
テレビで見る地震・津波の爪痕はまるで歴史資料集でみた戦後の写真のような景色で、ここからまた見慣れた日本のようになるまで昭和の後半と平成をまるごとやり直さなければならないような気持ちになるし、福島第一原発での放水のようすはまるでアメリカ版パニックムービーのようで、苦難に苦難を超えて最後にはみんなで抱き合って喜び合えるエンディングさえ脳裏にちらついてくる。壊滅した三陸の街も、避難所の過酷きわまりない生活の様子も、予断を許さない原発の状況も、あまりにもあんまりで認識のメーターが振り切れる。それらと息子と遊ぶ児童公園ののどかさが、ぜんぶ同じように現実だなんてなあ。なあ。

いま、被災していない人たちは普通の生活を普通に頑張って経済活動を!なんてスローガンみたいになっていて、おおそうか、そうだよね、とは思うのだけど、アレところで普通の生活ってどんなだっけとか、いままで頑張ってなかったっけと立ち止まってみたり、普通ってこんなに現実感のないものだったっけとか。なんというか、普通の生活も奇妙に変なちぐはぐな感じです。恥ずかしながら認めてしまうならば、ダメージを受けているってことかもしれん。こんな安全地帯にいるのにすまんなあ。被災地の人々の傷の深さはまったく察するに余りある。

でも、一週間が経ちました。この一週間惰性で普通をやってきたけど、これ書いちゃったら、かなり現実感を取り戻せる気がしてきたですよ。そうかそうか、そうだったんだな!なるほど。

Comments

ちょっと見ない間にきっちゃん
ブランコや滑り台逆走なんてワイルドな遊びが出来る様になっちゃたんですね!
今度ごだいめのおぢさんとも遊んでね!
(*^_^*)/
☆ごだいめさん
そうなんですよ〜〜〜早いもんですね。どんどんいろんなことが出来るようになっちまって、このごろは母ちゃんのスプーンでアーンなんてばしばし振り払われてしまいます。ちぇー、ですよまったく。
ごだいめさん、どうかたっぷり遊んでやってください。m(._.)m

Comment form