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2008.04.30 Wednesday

重曹はこわい〜

失敗しました。口の中の違和感が消えるまで何時間かかったかしら...。
オーブンから出して、いいにおいをいっぱい吸い込んで、いただきまーす!とほおばったひとくち目、香ばしくいい味が一瞬口の中に広がってシアワセ〜と感じるはずのシの字が浮かぶか浮かばないかぐらいのタイミングで、あり得ない刺激が口の中を支配しました。
フリスクの一番強烈なやつから甘み成分を抜いたのをたっぷり口に放り込んだみたい。舌がしびれる。

う、うそやろ。美味しそうに焼けてるやん。

しびれに耐えながら、というか勘違いであってほしいと必死で違和感を無視しながら、頭の中でぐるぐると考えました。使った材料、分量、手順。
ベーキングパウダーを重曹に置き換えたのと、オリーブを水で戻したドライトマトに替えた以外はレシピ通りだし、いつもと違う点と言えば粉を"ちゃんと"ふるいにかけたことぐらいです。
重曹だな。こんなトラップ仕掛けるのは重曹以外にない。

いろいろなサイトで調べてみたことをまとめてみます。あくまでもわたしの個人的な失敗経験からの考察なので、責任は持てませんが。
重曹をベーキングパウダーの替わりに使用する場合は、量を減らすべし。
化学反応式から導かれる理論上は「ベーキングパウダーは重曹よりも2倍膨らむ力がある」ということになるのだけれど、それは重曹をベーキングパウダーの2倍使用せよという意味ではない。
なぜなら、ベーキングパウダーは重曹に助剤や分散剤として添加物を加えたものであり、あるサイトによれば、ベーキングパウダー5に含まれる重曹は1だそうだ。
だとすれば、同じ程度の膨らみ(二酸化炭素発生量)を期待するなら、単純計算で、ベーキングパウダーを5使用するところであれば、重曹2に置き換えればよいということになる。
また、ベーキングパウダーが水に反応するのに対し、重曹は熱や酸で反応して二酸化炭素を発生するので、十分反応させるために酸を使うのが効果的だ。(かもしれない。)ちなみにベーキングパウダーには既に酸が助剤として添加されている。


そんなわけで、わたくし初挑戦にして「しびれスコーン」を作ってしまいました。
最初のひとかじりのあと、首を傾げながら2口ほど食べてみましたが、残りは捨てました。食べ物を捨てるって屈辱的...orz
重曹でサイダーを作る実験で小学校の児童が大勢病院行きに、、、という事故が過去にあったのを、その後知りました。おそるべし重曹...。

今まで重曹をベーキングパウダーの替わりに使ってうまくいってたのは、ヨーグルトを一緒に入れたりしてたからなのかもしれません。そもそも今回のようにレシピに忠実に分量を量ったりしないで、なんとなくこんなもんやろというテキトー具合がたまたま良かった、とも言えます。
次回は重曹の量を半分以下に減らしてレモン汁を加えてみようと思います。(ていうか早くベーキングパウダーを買えっちゅう話)


それから、いくつかのサイトで重曹(ベーキングソーダ)とベーキングパウダーを同じものとして扱っているのを見かけました。インターネット情報を参考にするときは気をつけてくださいませ。

Comments

うわーうわー。
重曹とベーキングパウダーの違いってそういうことだったのね。そういえば、わたしの理科の先生が言っていたのは「重曹ってベーキングソーダのことです」だったかも。
ものすごく勉強になりました。
麦さんのしびれスコーン(ネーミングとしては最高だけど)の教訓をムダにしないようにしたいと思います。
☆かばちゃん
さっそくやっちまいましたー^^;うえーん。
でも、おかげさまでいろんなサイトを読みあさりましたよー。
わたしもベーキングソーダって言い方にはなじみがなくて、イコール重曹とわかったのは収穫でした。レシピに書いてあっても、ベーキングパウダーの別名かなぐらいに思ってました。

「重曹入れ過ぎたら、ものっすごいふわっふわのスコーンになってオーブンいっぱいにふくれちゃって大変だったよ!」とかだったら夢があって楽しかったんだけどなあ!!ざんねん。
こんにちは、重曹とbpの事を調べていて到着しました。
痺れスコーンいいですね。

私はこんにゃくでしびれました。ヽ(^。^)ノ
☆やぎままさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
しびれこんにゃくもたまりませんねえ。それにしても、こんにゃくの手作りですかー、すごい!!
ホームページおじゃましました。とっても美味しそうな話題が満載で楽しそう♪時々見に行かせていただきます!
今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^

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