<< そとの猫・ウチの猫 | ・Home・ | わらび餅 >>

2008.09.17 Wednesday

次郎長富士


読書もしたし、映画でもみますか。


Gyaoで配信中の『次郎長富士』をみました。普段ほとんど見ようと思わないような種類の映画なんですが、なにげなくチェックしていたキャストのところに若尾文子の名前を見つけてとても観たくなったのです。
以前、岸田今日子目当てで『卍(まんじ)』を観た時に若尾文子を知って素敵な人だなあと思ったら、その人がじつは建築家黒川紀章の奥さんで、黒川が亡くなったときには、かつて若尾文子を「バロックのような人」と表現し(て口説い)たという話がずいぶんテレビでも話題になっていました。そのたとえの意味は実感としてわたしには分からなかったですが。これはそうとう古い時代物映画で着物にかつら姿では誰が誰やら分からないなあと思っていたけど、いざ登場したらやっぱりすごくきれいでした。なるほど。
それから、漫画『じゃりン子チエ』の中でチエのおかあはんのヨシエがファンでテツがヤキモチを妬くという話があって、名前だけは子供の頃から知っていたけど見たことなかった市川雷蔵。こちらもなるほどねと思いながら見ました。すごく人気のある俳優だったんですよね?
若かりしころの勝新太郎と中村玉緒も出ているのですが、中村玉緒がかわいくてびっくり(て失礼な話ですが)。それでも「この人もしかして中村玉緒?そうやそうや!わーわー」て感じなのに対して、勝新太郎のほうは意識して見ていてもまるで晩年の勝新太郎のイメージと重ならなかったです。
あれこれあって最後は果たし合いみたいな任侠モノのまあなんやそんな感じなんですが、笑いどころもたくさんあってすっかり楽しみました。

Comments

若尾文子、わたしは『不信のとき』で見て「キーレー!!」って思ったんですけど、だいぶ後で「黒川紀章の、あの人が若尾文子なの??」って気づきました。老いって...。
不信のときは米倉涼子がドラマやってるのにあわせてオンエアされたらしいのだけど、ドラマよりも全然毒があって笑いもあっておもしろかったです。
昔の映画をなめちゃいけないですよね。
なめちゃいけないですね、ほんと。どうも私の中には「昔の人は男尊女卑だからナァ・・・」みたいなステレオタイプがあって、自然と遠ざけてしまっていたところがあったのですが、でも実際見てみると面白いなあ、と思うものが多いです。
そうそう、「毒」とか「笑い」のあんばいがいい具合だと嬉しいですよねー!
若尾文子って結婚後はあまり表に出なくなったそうだから、若かりし頃をリアルタイムで知る世代にとってはもっとギャップが大きかったりするのかな。それでもなかなか素敵なおばさんでしたけど。
その点、中村玉緒はキュートで可憐な娘から「うへへへへへぇ」の“おかあさん”まで、なだらかに変化していったんだろうか(笑。

Comment form