麦ノ助 n o t e s

おぎのやの峠の釜めしの空き釜をつかって、ときどきご飯を炊いています。ちょうど1合炊くのに良い大きさです。
もうずいぶん前のことだけど、コレに1合のご飯を炊いて半分は朝ご飯に食べ、残りの半分に卵焼きやら佃煮やら煮物やらをのっけてお弁当にしていた時期がありました。なかなか楽しい弁当ライフだったけど、重いし、ふたがきっちり閉まらないので持ち歩くには不便な弁当箱だったな。
このお釜、今日ひとつひびが入って水が漏れるようになってしまったのだけど、その十数年前にお弁当にしてたやつも何度か使っているうちにひび割れてしまったのだった。そういえば廃線になっていた阪和貨物の線路端でムカゴを摘んで、このお釜でムカゴご飯を炊いたこともあったっけ。そうか〜、その時も秋だったのだな。
なーんて、べつにおセンチじゃないよ。ピッと思い出しただけ。

長野の人にはものすごくメジャーな（もしかしたら東信地区だけかもしれないけど）おぎのやの釜めしだけど、この弁当を売っていた横川駅というのは実際群馬県にあるのです。信越線が群馬県から長野県に入る県境の碓氷峠にさしかかる手前で売っていた駅弁なのです。もちろん長野から東京方面に向かう時も買えたけど。
これがけっこうな勾配の峠越えだったので、横川の駅では機関車を連結するためにちょっと長く停車するのです。その停車時間に売り子がホームに出てきてこの釜めしを売り歩いていたのでした。そう考えるとこの駅弁って群馬の人にとってはあまりメジャーではないかもしれない。どうなんだろ。
今では横川ー軽井沢の信越線も廃線になって長野新幹線になっちゃってトンネルでピューンみたいだし、峠の釜めし＝横川駅というわけでもなくて、高速のインター付近なんかで売っているようになり、もはや「駅弁」ではないという気がするおぎのやの釜めしです。

☆リンク☆
・おぎのやホームページ
・ご飯の炊き方も載っていました。

・機関車の連結シーンを見つけて思わず見入ってしまったよ。なつかし・・