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2009.06.12 Friday

堤真一に目が釘付け

ママニャン
ダスティンスコッティのママです。ピンぼけで失礼


テレビの録画にキーワード予約のシステムがあり、『999』というキーワードを設定してあります。これは、あの懐かしの『銀河鉄道999』を観るためだったわけですが、途中で挫折したままになっています。正直こどもの頃は目を輝かせて見たはずの『999』ですが、今みると鉄郎とかメーテルに腹立つことが多くてねぇ、おばさんになったんだねぇ、わたし。子供の頃にいまいち理解できなかったラストだけ見れたら十分です。それはまあ良いとして、このキーワードで時々覚えのない番組が録画されているのですが、だいたいそれは解説に『1999年』と入っている番組で、たいていは映画です。そんなふうに偶然たまたま録画されていた映画『39-刑法第39条』が、これまたすぐに削除せずに再生したのもたまたまだったのですが、すごく面白かった。

録画の音量が小さかった上に、出てくる人物がみんなやる気のない感じでぼそぼそぼそぼそとつぶやくみたいにしゃべるシーンが続いてセリフが聞き取りづらく、最初はかなり戸惑いましたが、冒頭から目が離せない感じでした。堤真一ってかなり凄いですね。ネタバレになりますが、解離性同一性障害(多重人格障害)であるように演技する容疑者の役を堤真一が演じているのだけど、入念に研究し準備していたその容疑者の演技がキレまくりノリまくっているあたりから徐々に破綻してくるあたりまで、淡々としていながらもじつに見応えがありました。精神鑑定医の助手でいかにもぱっとしない感じの人物を演じる鈴木京香も、鈴木京香ってキレイなだけじゃないねえと思いました。その他の脇役陣も、ちょっとやりすぎな感じもしましたが、それぞれ好演だと思いました。堤真一の演技に触発されて全体的にレベルがぐっと押し上がった撮影現場だったのじゃないかしらという印象を受けました。「1足す1が3にも4にも〜」なんてよく言いますが、共同作業ってそういうところが面白いですよね。その逆もわりとあって、そのばあいは全然面白くないですが。そんななか岸部一徳だけがいつも通りなのも愛嬌があって良かった。

と役者のことばかり書きましたが、じつはストーリィが良いのです!ジャンル的には、Amazonの解説によるとサイコ・サスペンスてことになるようですが、社会派な一面もあります。サスペンスが好きな人にも苦手な人にもお勧めしたい映画でした。ネタばらしといてなんですが。




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Comments

39、テレビで2,3回観た事ありますけど、アレはなかなかスゴいですね。
江守徹の顔色をわざと悪くしたメイクも印象に残ってます。
岸辺一徳は確かに、"相棒"やらタケシの映画でも同じキャラ"ですね。

映画にも出て来る、"バウムテスト"という心理テストの、日本版を書いた先生の授業を受けていたのですが、
「心理テストを過信するな。一つの検査の結果に過ぎない」と毎時間しつこく言ってはりましたなぁ。
この映画テレビでわりと放送するんですねー!
冒頭の、脇役陣が不健康そうでやる気がなくてやたら老け込んでいるのは印象的でした。そこからほんの少しずつ熱っぽくなってくる感じも、観る側の「え、どうなのどうなの」とのめり込んで行く感じとシンクロしてて面白かったです。
「一つの検査の結果に過ぎない」ってまさにこの映画でも言ってることですね。心理テストって言えばですけど、このあいだの"アゴ"のやつ面白かったです。イシバシさんいろいろネタ持ってそうですよね〜。

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