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2011.02.10 Thursday

ルーシー・リーに会ってきた

いつか、ある程度の規模の設計の仕事を請けることができていい仕事ができ、まとまった収入があって自分へのご褒美的なものを多少高価でも買ってもいいなと思えたときには、ぼんやりとだけれど、宝飾品のたぐいではなくルーシー・リーの器をと思っていました。具体的にどれとは決めていません。かっこいい中ぐらいの大きさの鉢がいいかなあ、色も形もすてきなのが有りすぎていざとなったら悩みまくるかなあ、小振りの椀も捨てがたいけど・・・やっぱりコーヒーカップとソーサーのセットがいいかなあ、自分専用の一客だけでいい、おいしいコーヒー豆買って丁寧にいれたらきっと気分も高揚すること間違いなし、なんてポワンポワンと思いめぐらせてね。でもそんな空想にリアリティがあったのは少し前までのこと、いまでは彼女の作品はすっかりコレクターズアイテムになって高嶺の花、妄想もいいところです。しょうがない、美術館に会いに行くしかにゃーい!

電車の中で予習中(の母ちゃんを邪魔してるところ)中之島公会堂を眺めながら腹ごしらえ
●電車の中で芸術新潮 2010年 06月号を読もうとするも、ぐちゃぐちゃにされ断念。
●中之島の中央公会堂。大学の入学式とか卒業式とかここでした。なつかしい。しかしいつ見てもいまいち好みではない建物。


というわけで、去年からずーっとずーっと楽しみにしていたルーシー・リー展がようやく大阪にも巡回してきて、3ヶ月も会期があったのに残すところあと数日。去年、ハンス・コパーが滋賀に来ていたときはなんとなく諦めてしまって心残りでしたが、今度は大本命ですから子連れだからとか目がつらいからとか言って見逃したら大後悔するのは必至。観に行ってよかったね、わたし。よかったよ。

最近めきめきと自己主張の欲求も手段も増えている息子を連れて人気展覧会へ乗り込むとあって平日の昼間に決めましたが、それでも盛況な会場。しばらくはファアファア、ウワウワ、ブブアブ、ダバダバとおしゃべりしたりヒャーヒャーフーフーと歌ったりご機嫌の彼でしたが、わたしが展示とベビーカーのルート確保に夢中なのが気に食わないやら自分の声がよく響くのが興味深いやらでだんだん声も態度もでかくなり、しまいに毎度の歩かせろアピール。だっこしたり歩かせたりしつつ、「あー桔茶これもかっこいいねえ、何盛ろう。バナナ?お魚?ピンクのん綺麗なあ。緑もあるよ、ブロンズもやって〜。あー母ちゃんこっちのもいいなあ、桔茶はどれにする?」とぶつぶつしゃべり続けるおばはん。わちゃわちゃなゴメイワク二人組・・・。

俺のカズーを聴け〜中之島ブルース中之島ジベタリアン
●ようやく外へ。絶好の路上パフォーマンス・スポットなので、試しにカズーを持たせてみたら思う存分音を出す。(館内でも十分騒がしかったが)
●それから散歩、座り込み。美術館スタッフの男性に「春場所中止で暇やねえ」と声をかけられた貫禄の桔茶山です。


あーよかったよかった。楽しかったなあ。いざ買うとなったらこりゃぜったい迷う。迷いに迷って何も買えなかったかもしれないよねー、なんて負け惜しみにもならない捨て台詞?うーん、でもいつか!!ルーシー・リーに変わる何か素敵なもの見つけてご褒美にするぞ!!(それでいいのか!?いいのだ〜)

暮れ〜なずむ〜街の〜。さよならルーシー。
●暮れなずむ大阪の街。・・・混雑を避けて平日に出かけたのだったが帰りは通勤ラッシュに巻き込まれる。詰めが甘いとはこのこと。

Comments

ルーシー・リーなる西洋の陶芸家を全く知らず、いやあ勉強になりました。しかし、3歩歩くと忘れる...お許しください。セカンドネームがリーなので、中国系?韓国系?なんて思ってしまいました。違いましたね。美しいラピスラズリのようなトルコブルーの器、目にも鮮やか...。高額で観るだけで気持ちいっぱいです。キッチくんは幼い頃から「よい物」を観て、メキキになりますなあ。
☆きのこさん
中国系かと思いますよね!ルーシー・リューの顔が真っ先に思い浮かびます。そして連鎖的にユウちゃんの顔が・・・(笑。
ルーシー・リューも美しいですが、ルーシー・リーもとても美しかったです。彼女の器はもちろん、彼女自身も。スナップ写真のパネル展示にも見入りましたよ〜!

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