麦ノ助 n o t e s

春や春やと言うけれど・・・

「まだまだ寒いでやんす」

暮れから元日にかけての暴飲暴食がたたったかどうかはよくわからないけど、正月2日からしんちゃんが胃炎ですっかり参っていて、京都に戻ってきてからもしばらくお粥とかおじやとかそんな食事でした。6日あたりにはほぼ復活してはいたのだけれど、とりあえずお粥デイズのしめくくりにと、珍しく（というか初めて）7日その日にスーパーで買ってきた『七草粥セット』を使ってそれらしく七草粥を作って食べました。

スズナ（蕪）やスズシロ（大根）はともかく、セリもハコベもナズナもホトケノザもゴギョウ（ハハコグサ）もその辺に生えている雑草だよなあ、と思うと『七草粥セット』はいかにも馬鹿馬鹿しくて今まで買ったことがありませんでした。かといって、七草粥の為にちょっとそこいら散歩に行って摘んでこようなんて根性もないわけで・・・。それってブツブツ文句ばっかりたれて自分でなんとかしようとしないダメダメさんの見本のようです。
でもまあ何はともあれ、今年は1パック300円の雑草、もとい七草のセットを買ってきたのでした。（それはそれで流されやすく芯の弱いダメ見本のようでもある。）

初めて食べた七草入った七草粥は、期待以上に美味しかったです。ひとつひとつの草の味を確かめたりするほどの余裕はなくて、いつもどおりせかせかと平らげましたが、春の草って香りがあって良いもんだなあと思いました。今はまだ冬本番真っ最中ですが、旧暦ならばこの人日の節句1月7日は2月1日にあたるそうだから、もうぼちぼち春が近づいてくるなあという頃ですよね。
スーパーの七草粥セットはチマチマと温室で育てたものだと思うけど、もうちょっと季節が進んで、本当の春の草や木の芽（露地のものとか野生のものとか）にありつける日が待ち遠しいです。