プレゼン用にスケッチパースを描く時、ラフに書き殴った下絵から徐々に線を整理したり調整したりする。このときに欠かせないのが、トレーシングペーパーに写し取ってコピーを取り、そこに描き込んだり消したりしてからまたトレペに写し取ってコピー、場合によっては拡大コピーをしてからトレペに写し取って描き込みして縮小コピー、というようなまどろっこしい作業である。これで最後かな、これ以上やっても良くはならないだろうな、と思ってももう一度トレースをくり返すと、不思議なものでそのぶん良くなる。デッドトレースってことはないのだ。(と、スケッチパースの教本に書いてあった。)でももちろん延々とやるわけにはいかないし、ちゃんとしたパースというよりはスケッチレベルでは2、3回がせいぜいです。それでも十分まどろっこしいけれど。

学生の時は、ラフなスケッチパースではなくきちんとした着彩パースを描く課題がほとんどだった。消点から糸を引きながらポイントを取り取りトレペにラフを描き上げ、ケント紙やワトソン紙に写し取る。このとき鉛筆の芯を粉末に削ってトレペの裏に塗り広げて、ケント紙に重ねてからトレペの線をもう一度上からなぞるとケント紙に薄く鉛筆の線が転写できる。それをペンでなぞって清書し消しゴムをかける。トレースに継ぐトレース、それからやっと着彩っていうまどろっこしい作業をしていた。ここまでの行程がヘヴィーなので着彩でしくじるのが怖くて、なかなか思い切った色付けができなかった。
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でも、学生のときに失敗を面倒臭がらずにもうちょっと頑張ってしっかり勉強しておいたらよかったな、と今は思います。若い時にしっかり技術を身につけておけば、手数を少なくもっと上手く描けたかもしれないのに勿体無いことをしました。あとついでに言うと、CADの3Dで下書き→手書きでトレース→パソコン上で着彩、というふうにできないかしらと思っている。CADでパースペクティブを正確に取っておいて、手描きの雰囲気も出しつつ、着彩によく使うアルコールマーカーは高価だし手直しが大変…というズボラな理由からなんだけど、使い慣れているCADですら難しいので、できることを丁寧にやっていくしかないという気もしています。