設計の進め方

住宅の場合、以下のような流れで設計監理業務を進めます。店舗やオフィス等の場合もこれに準じますが、規模や構造にもよりますので詳細はお尋ねください。

1. 事前相談・企画

・敷地や家族構成、リフォームの場合には建物の現状、住まいに関する基本的な条件を伺います。
・敷地あるいは建物の状態を調査し、法的な条件等について行政にヒアリングします。
・企画案(簡易な平面図)を作成し、設計の方向性・大まかなアイデアを提案します。
・ここまでは無料で承ります。

2. 基本設計

・企画案をもとに話し合いを行い、設計の方向性について確認した上で、第1案を作成します。
・第1案では、図面および概要書(仕上・設備・予算等)と、必要に応じ模型を作製します。
・設計主旨と上記の設計図書を提示しプレゼンテーションします。
・基本設計に対する報酬は、新築住宅の場合20万円、リフォームの場合は規模と構造に応じます。ここでの報酬は、設計監理請負契約が成立した場合、設計料全体に含まれます。

3. 設計監理契約の締結

・第1案を検討の上、ご依頼いただく場合には、設計監理請負契約を締結していただきます。
・設計監理料は、住宅の新築の場合、基本的には工事費用総額の12%です。
・さらに話し合いを通じて変更・修正等を加え、最終案をまとめます。

4. 実施設計

・まとまった基本設計に従って、実施設計を行います。
・構造・設備・各種の仕様について実施設計の進行に合わせて打合せを行い、決定していきます。
・建築図・設備図・構造図を作成します。場合によっては設備設計や構造設計を専門の設計事務所に依頼する場合があります。この場合、設計料の上乗せはありません。

5. 見積査定・工事契約の締結・確認申請

・実施設計がまとまりましたら、工務店に現場説明を行い見積を依頼します。通常は2〜3社の工務店から相見積を取りますが、信頼できる1社にお願いする場合もあります。
・見積が提出されましたら、その内容をチェックし査定を行い、相見積の場合には依頼する1社を決定します。
・工事金額を予算とすりあわせる必要がある場合には、仕様等の見直しを行います。
・建築確認等のための図面・書類を作成し、工事金額の見通しがつき次第、行政窓口等に建築確認を申請します。
・建築確認が取れ、工事請負金額が決定した時点で、工務店と工事請負契約を締結していただきます。

6. 工事監理

・地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行います。
・地鎮祭を行い、着工します。
・工事中は、新築の場合およそ週に1回程度の頻度(全部で20回程度)で現場打合せを行います。打合せ内容は現場監理報告書にまとめ、毎回写真とともに提出します。

7.竣工・引渡し

・設備工事がすべて完了した段階で、行政による完了検査を受けます。
・仕上げ工事が完了しますと設計事務所による検査、施主検査を行い、手直し等が済めば引渡しです。
・引渡し前後に竣工写真撮影をさせていただきます。またオープンハウスを開催させていただく場合があります。

*工事費や設計料の他に、以下のような費用がかかります。

・建築確認申請、中間検査、完了検査の手数料:規模・自治体等により異なります。
・地鎮祭費用:神主に依頼する場合。施主・工務店・設計者のみの簡易方式では不要です。
・敷地測量:測量図がない場合に必要です。
・地盤改良:地盤調査の結果により改良が必要な場合には、工事費とは別に見積をします。
・上棟式費用:工務店への祝儀と簡単な飲食のご用意をお願いします。
・建物登記費用等
・設計監理業務に必要な交通費の実費:当事務所より近郊(片道1.5時間以内)の場合には設計料に含みます。

〈設計監理報酬について〉

住宅の新築の場合、原則として工事費総額の12%です。
ただし、仕上げ材料等によっては、設計監理料を工事金額を根拠に決定するのが不適切と考えられる場合もあります。その際は坪単価方式にて算定しますのでご相談ください。
設計監理料について