さて、お盆休みに入り、先週実家に連れて行った子どもたちを今度は迎えに行くタイミングであるが、この大雨である。線状降水帯が日本列島の上空に長く留まって“これまで経験したことのないような大雨”を長時間にわたって降らせるということだ。予定通りに出発はしたものの、早朝から発表されていた高速道路の通行止め区間は淡い期待に反して解除されることもなく、代替ルートで念頭に入れていた下道も路肩崩落とのことで迂回路へ。久しぶりに走る木曽路は相変わらず楽しい良い道だけれど、並行して流れている木曽川の流れは荒ぶっていて、あの独特の岩や石のごろごろした景色は濁流にすっかりかき消されている。

木曽川は国道19号線と並走して南下したあと、中津川あたりで西に流れてぐるっと濃尾平野を迂回してから揖斐川、長良川と並んで伊勢湾に注いでいる。名神高速を走って東に向かうときほぼ直線の道路で大きな川を3回続けて渡るのだけど、最後の一番大きな川が木曽川だ。川幅も広大で大きな橋の風景がダイナミックで、いつも西日本を抜けた実感が湧く。
国道19号線を北上していると鳥居トンネルを抜けたところで並走する川が奈良井川に変わっている。木曽川とは流れる方向が逆なのであれれれ?となるけど、奈良井川は途中から犀川になり、千曲川と合流して日本海に注ぐ。ということを今回助手席でグーグルマップを見ていて覚えた。奈良井川も今回はさすがに荒ぶる濁流だった。
多少時間は余分にかかったけれど大きな問題もなく実家に到着できた。中央道の通行止めを知った時、木曽路は山と川に挟まれた谷筋の道なので選択肢から外そうと思っていたのだけれど、運転交代しつつ、iPhoneで逐一道路の状況や川の情報などをチェックしながらだったのでよかった。一人で運転しているとなかなか情報にアクセスできないので不安が大きかったと思う。道中、雨は降ったり止んだり強くなったり弱くなったりした。助手席から撮った写真を見返していて、大きな岩(何かの屋根じゃないよね…)の上で並んで川を眺めている四羽のウを見つけた(上の写真)。カワウとウミウの見分け方がわからないのだけど、宇治川の鵜飼が飼っているのはウミウだそうで、川にいるからカワウという訳ではないらしい。木曽川の鵜もウミウなんだろうか。
「うとうとうとう うがよんわ うとうとうとうと いねむりだ」(谷川俊太郎)だね。
すでに宇治に戻っているけれど、帰路は帰路で往路とは別のエリアが通行止めになっていて、回り道回り道の路程になったのであった。