【横丁日記】ゴールデンカムイ展、夏の終わりに。

父が古本で入手して少しずつ子どもたちに送ってくれる『ゴールデンカムイ』に母子ではまっている。

京都文化博物館で開催していたゴールデンカムイ展に、子どもたちの学校が夏休みの間に行こうと計画していた。展覧会の始まる前、夏休みも始まる前から行こうと約束していたのだが、いざ夏休みになってみると酷暑で外出するのが億劫だったり、仕事が詰まっていたり、部活だったり、宿題が終わらなかったり、そんなこんなで自分ごとには詰めの甘いのがチャームポイントな我が家の夏休みもすっかり過ぎ去り、、、このままではまずい行動しなければダメ母さんじゃないかとタイミングを逃してしまいそうな最終日直前の金曜日に、子どもらの下校を待ち構えてダッシュで出かけたのだった。ダメ母さんに堕ちなくてよかった。

会場はとても賑わっていたが待ち時間なしにすぐに入場することができた。入り口で白石のお面を3人分もらって入場し、閉館時間まで1時間半ほどゆっくり堪能した。見どころが多くて後半は若干駆け足気味になったけれど。スマホでの撮影がOKだったので色々撮りたかったが、途中で長男にiPhoneを奪われてしまいほとんど撮れなかったな。でも写真フォルダには長男目線の写真が残っていて、そういうのもまあいいか。

展示は、漫画のストーリーを通じての構成だけでなく、作者の野田サトル氏の所蔵品、北海道や樺太のアイヌの文化の紹介などもある。原稿はフルデジタルで作画してるそうだけど(そういう場合も原画と言うのだろうかちょっとわからないけれど)、デジタルでも迫力満点。
最初にコミックスの1巻がなんの前触れもなく父からの宅急便に入って届いた時は、背景画の緻密でリアルなのに対してちょっと不気味な人物の絵柄に正直ちょっと引き気味だったのだけど、読んでいくうちにどんどん愛らしく思えてきたかなりクセ強な登場人物たち。そしてアイヌの文化に関する描写力がすごくて、どんな本を読むよりも伝わるのではないかと思う。

見たかったマキリ(アイヌの小刀)はいくつか展示してあってじっくり見られたし、手の甲につける装身具のテクンペにも興味が湧く。使ってみたい…!子供の頃は指先の冷えが辛かったけれど、この歳になったらどういうわけか手の甲と手首の冷えの方がずっときつい。作り方を検索してみたけれどちょっと片手間にできそうな感じじゃないなあ、わたしにはハードルが高い。あとカネ餅(東北のマタギの携行食)食べてみたいなあと思って検索したらこれはレシピとか作ってみた動画がたくさん出てきた。美味しそうだし作れそうかも。

白石のお面ばっかり3つもあって持て余してます

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    演出家で作家の宮沢章夫さんが亡くなった。大好きだったラジオ番組「すっぴん!」のリバイバルも同窓会ももう叶わないのだとわかってすっぴん!ロスがぶり返している。寂しい。月曜日のすっぴん!好きでした。